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 ┃ ┃ ┣┫┃ ┃┣┫┃┃┃┃┃  突撃!★中学伊単語 [Numero 038]
─┻─┻─┻┻┗━┻┻┻┻┗┛┗┛────────── 21 settembre ─


 こんにちは! 「突撃!★中学伊単語」のお時間がやって参りました。
 ご案内をつとめますのは私、中谷でございます。


 36号にて、インターネットでイタリア語のラジオを聴いている話をしたと
ころ、「聴き方を教えて!」というメールをいただきました。
 そこでその後聴き続けての感想を交えて、インターネットでイタリア語(フ
ランス語とかタイ語とかも可)のラジオを聴く方法をご紹介しましょう。

 愛すべき我らがマイクロソフトの提供するメディアプレイヤーを使う方法で
す。他にもいくつかの方法がありますが、これが一番手軽。
 まず以下の「ラジオ ステーション ガイド」というページを開きます。

        http://windowsmedia.msn.com/iradio/ja_ja/radio.asp

 するとメディアプレイヤーで聞くことのできる番組の一覧が現れます。あと
はお好きな番組を選んで「聴く」をクリックするだけ。
 簡単ですね!


 メディアプレイヤー自体は無料で手に入ります。
 上記ページからもダウンロードできますが、最近ちょうど新しいバージョン
がリリースされたばかりなので、今ならほとんどの雑誌の付録に収録されてい
ます。なにしろ9MB強あるので……ダウンロードはちょっと大変そうという
場合は、これらの雑誌を狙うのが簡単でしょう。
 中谷は新しいメディアプレイヤーの機能の一つ、プレイヤーの見た目を変更
できる「スキン」がうっとうしそうなので、一つ古いバージョン6.4を使用
しています。全く問題なし。

 当たり前ですが、ラジオを聴いている間はインターネットにつなぎっぱなし
なので、従量課金で接続されている方はお財布の中身がどんどん減っていきま
す。
 また、番組などによって多少の変動はあるはずですが、ラジオの受信にだい
たい 20Kbps くらいのデータ速度が必要です。すると 28Kbps のモデムとかだ
とほとんど余裕がないから、音質が悪くなったり、ラジオを聴いている間は一
切ネットサーフィン禁止! とかなっちゃいます。やっぱり 56K モデムとか 
ISDN 以上の回線が欲しいところ。

                ◆                ◆                ◆

 もうかれこれ2週間ほど、ほとんど毎日のようにイタリア語のラジオを聴き
続けています。
 これだけ聴いていたりすると、イタリア語もずいぶんわかるようになってき
て、DJの早口にもだいたい何を言おうとしているのかついていけるようにな
っちゃいました!!……なんて言えたらかっこよすぎて我ながらほれぼれして
しまいますが、もちろんそんなわけはなく。
 それでも同じくらいの時間帯に同じ局の番組ばかり聴いていたら、アイキャ
ッチや決まり文句などはさすがに聞き覚えて、「あ、また言った」となんだか
嬉しくなってしまったりなどします。意味は全然わかんないのにね。
 それから流行の歌はやっぱり放送される確率が高いらしく、ずいぶんたくさ
んの曲を覚えてしまいました。「歌」ではなく「曲」であるところがミソです
ね(笑)。
 実際、まさしくここを書いている今も何度も聞き覚えた曲が流れてますよ。
しかしタイトルさえわからない……困ったものだ。
 そんなこんなで全然わからないながらも、それでも時々知っている単語を耳
がとらえることがあって、「あ! 今 "primavera" って言ったかも〜」とこ
れまた一人で喜んでいたりします。


 今の目標は「数字を言ったら即わかること」。やっぱ電話番号とかランキン
グ、それからラジオの周波数とかで数字は結構出てきているんですが、
"quindici" とか "venticinque" とか突然言われたときに、まだまだとっさに
はわからない。
 頭の中で「ええと、"quindici" ってことは15だな」とか考えないといけ
ないんですね。
 だから "venticinque" と言われた瞬間→「25」という数字が頭に浮かぶ
ようになりたい。
 英語だったらだいたいできるんだから、イタリア語もできるよ、きっと。な
んて思っているのですが、はてさていつのことになるやら。

 それにしてもイタリア語の数字は発音しにくいよなあと思うのは、やっぱり
中谷が日本人だからなのでしょうか。だって「444」は日本語だと「よんよ
んよん」ですが、イタリア語だと「くぁっとぅろくぁっとぅろくぁっとぅろ」
ですもん。ふう、舌のいい運動になるや。


 そうそう。
 イタリアのラジオにも富士通とかソフトバンクのCMが流れているんですよ。
イタリアのラジオで流れている富士通のCMをインターネットを経由して日本
で耳にする……そんな時代になったんですねえ。

                ◆                ◆                ◆

 前回の特別企画「単語から見た、おもしろイタリア語表現」の解答です。

        avere le tasche vuote

 "avere" は動詞「持つ」、"vuote" は「欠けた」「空っぽの」という意味の
形容詞の女性複数形でした。
 では "tasche" は?
 これが女性名詞複数形であることを見抜けば、元の形は……

 女性名詞は一般的に "-a" で終わり、複数になると "-e" に語尾変化するの
でしたね。すると元の形は "tascha"? イタリア語には "cha" なんてのに対
応する読みはないですよ。
 実は "-ca" で終わる女性名詞については "-che" に変化しちゃうという反
則があります。"ca"(か) と "ce"(ちぇ) だと子音が違ってしまうから、同じ
子音の "che"(け) になってしまうってことでしょうね。

 この法則はちゃんとが逆向きにも使わなくてはいけませんよ!
 というわけで "tasche" の元の形・単数形は "tasca" となります。
 この単語、18号で紹介済み。「ポケット」という意味の伊単語です。

 そこでこの一文の直訳は「空っぽのポケットを持っている」となります。ふ
む、わかるようなわからないような。
 一方、小学館「伊和中辞典」の "tasca" を引いてみると、次のようにあり
ます。

        avere le tasche vuote
                無一文である

 なるほどねえ。
 お金がないということをジェスチャーで示すときに、ポケットをひっくり返
してなんにも入っていないことをアピールするという表現がありますが、まさ
しくそういう状態なわけですね。

 と、長々と書いてみたら、ななんとこの表現自体は18号で登場済みでした
(説明はありませんが)。うっかりしてましたね。ごめんなさい。



┏┓今週の前置詞(原因の di )
┗┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 "fare" が万能動詞なら、"di" は「十徳」前置詞かもしれません。
 辞書を引いても、項目が32番までありますから……
 今回もそんな大活躍のうちの一つです。

 "di" の基本の意味は「〜の」ですが、「〜のために」という原因を表す使
い方もできます。

        morire di fame          空腹のために死ぬ;飢え死にする
        essere lieto del suo sorriso
                                彼の微笑みに(主語)は喜ぶ

 "lieto" は「嬉しい」「喜ばしい」という意味の形容詞、"sorriso" は「微
笑み」です。"riso"(笑い) に "so-" がついてます。



┏┓中学伊単語テスト!
┗┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


 前回までの伊単語帳からのテストです。等幅フォントでご覧下さい。

          |     日本語     |     italiano      
        --+----------------+-------------------
         1|                |      cinque       
         2|                |     chiudere      
         3|                |     arrivare      
         4|       娘       |
         5|     食べる     |
        --+----------------+-------------------
         6|                |      vedere       
         7|                |     forchetta     
         8|      赤の      |
         9|    出発する    |
        10|      5月      |
        --+----------------+-------------------
        11|      読む      |
        12|       口       |
        13|     12月     |
        14|      びん      |
        15|     キリン     |
        --+----------------+-------------------
        16|      開く      |
        17|                |      questo       
        18|      勝利      |
        19|                |       bello       
        20|                |     scrittore     
        --+----------------+-------------------
        21|                |     scrivere      
        22|    マラソン    |
        23|   ボローニャ   |
        24|    理解する    |
        25|                |     ferrovia      
        --+----------------+-------------------
        26|                |      parlare      
        27|      天国      |
        28|       服       |
        29|                |       ogni        
        30|       油       |


 29番の "ogni" は頻出基本単語、覚えたいですね!



┏┓中学伊単語帳
┗┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


 動詞の変化を覚えるいい方法はないものか……。
 そこでちょいとこんな視点を考えてみました。
 ここまでの伊単語帳に登場した23の動詞について、その一人称単数形、つ
まり「私は〜」に対応する形だけで一覧表に仕立てたのです。
 いかがなもんでしょう?


          |日本語     |原形       |一人称単数
        --+-----------+-----------+----------
         1|だ;である  |essere     |sono
         2|持つ       |avere      |ho
         3|する;作る  |fare       |faccio
         4|行く       |andare     |vado
         5|飲む       |bere       |bevo
        --+-----------+-----------+----------
         6|与える     |dare       |do
         7|言う       |dire       |dico
         8|死ぬ       |morire     |muoio
         9|選ぶ       |scegliere  |scelgo
        10|滞在する   |stare      |sto
        --+-----------+-----------+----------
        11|聞く       |udire      |odo
        12|出る       |uscire     |esco
        13|来る       |venire     |vengo
        14|開く       |aprire     |apro
        15|着く       |arrivare   |arrivo
        --+-----------+-----------+----------
        16|理解する   |capire     |capisco
        17|閉める     |chiudere   |chiudo
        18|読む       |leggere    |leggo
        19|食べる     |mangiare   |mangio
        20|出発する   |partire    |parto
        --+-----------+-----------+----------
        21|書く       |scrivere   |scrivo
        22|見る;会う  |vedere     |vedo
        23|話す       |parlare    |parlo


 ほら、これなら怖くないでしょ?
 人間っていうのは結局「私は〜」「僕は〜」な生き物なので、まず一人称単
数を覚える。うん、なんて論理的なんだ。

 それにこれだと誰でも「一人称単数にはどうも規則性があるみたいだ」と自
分で気付くことが出来ますよね。

 これらの動詞を使って、例文23連発……はさすがに多いので、最初の10
連発くらいでやめておきますか。残りは次回の「単語テスト」のコーナーでひ
ねりだすとしましょう。

 以下、もちろん主語は全部「私は〜」です。


        Sono Nakatani.          中谷です。

                電話などにて簡単に名乗るときに使います

        Ho fame.                おなかすいた。

        Faccio una corsa.       走る。

                "corsa" は「走ること」「競争」という意味の名詞です。

        Vado alla scuola.       学校に行く。

                「〜へ行く」というときは前置詞 "a" を使いますが、
                場合によっては前置詞 "in" になります。
                この使い分けはまだよくわかってません。すんません。

        Bevo vino.              ワインを飲む。

        Do l'acqua ai fiori.    お花に水をあげる。

                "l'" は定冠詞、"ai" は前置詞 "a" に
                男性複数定冠詞 "i" がついたものですね。

        Dico una parola.        ひとこと言う。

        Muoio di fame.          飢え死にする。

                「今週の前置詞」に出てきましたね。
                もっとも「私は飢え死にする」とは変な話。
                この時点で比喩が入ってしまうでしょうね。
                とてもおなかすいた時、「もう死ぬ〜」とか言いません?

        Scelgo la moglie.       妻を選ぶ。

                おっ。なんだか刺激的(?)な例文ですね。
                女性から「こっちが選んでやったんだよー」という
                抗議があったりするかもしれません(笑)。

        Sto in casa.            家にいる。


 イタリア語では代名詞の主語はしばしば省略される、という話はもう繰り返
さなくてもいいですよね?

                ◆                ◆                ◆

 中谷の思い描く理想は「イタリア人がイタリア語を話せるようになる過程に
沿って、イタリア語を学んでいく」なのです。
 ところでイタリア人が「うおー、変化形6つも覚えられねー!」と悲鳴をあ
げてるか? 日本人が「5段活用? ここは連用形と連体形のどっち使うんだ
っけー!」と空に嘆いているか? そんなわけがないです。
 すると動詞をどのように覚えていくのがイタリア人のイタリア語習得に近い
シチュエーションになるのでしょう。

 赤ちゃんが覚えていく言葉は、おそらくほとんど万国共通でまず単語(幼児
語含む)。それからずいぶん遅れて「〜したい」「〜して」という欲求を伝え
るための動詞といったところでしょうか。
 そこに「変化形」「活用」、もちろん「動詞の原形」という考えがあるわけ
ありません。
 日本語でも「覚えていく」の『原形』が「覚える」だなんて、文法を教えら
れるまで知らなければ、想像したこともないでしょ?
 イタリア語もきっと同じで、例えば動詞 "avere" について、"ho", "hai", 
"ha" といったあたりは真っ先に使われ覚えられてしまうでしょうけど、きっ
と "avere" を覚えるのはずっと後。少なくとも6個の変化形を全部覚えてし
まってからのことになるのでは……と中谷は思うのです。

 そんなこんなで、今回のような工夫となりました。

 イタリア語の教則本を読んでいてちょっと不満に思うことがあるのは、誰の
やり方もどの本の内容も「原形、それから6つの変化形」の一本槍で、その他
のやり方がどこにも無いということなんですよね。
 他の方法が性に合う人もいるかもしれないのに、みんな同じ方法しかやらせ
てくれないなんて……
 そういった気持ちもちょっぴりこもっています。

 ま、先ほど書いた理想とやらを厳密に当てはめれば、そもそも「一人称単数」
なんて用語を持ち出す時点で間違っていることになってしまうんですけどねー
(笑)。

                ◆                ◆                ◆

 今号の「中学伊単語テスト!」の解答です。

          |     日本語     |     italiano      
        --+----------------+-------------------
         1|[      5       ]|      cinque       
         2|[    閉める    ]|     chiudere      
         3|[     着く     ]|     arrivare      
         4|       娘       |[     figlia      ]
         5|     食べる     |[    mangiare     ]
        --+----------------+-------------------
         6|[  見る;会う   ]|      vedere       
         7|[   フォーク   ]|     forchetta     
         8|      赤の      |[      rosso      ]
         9|    出発する    |[     partire     ]
        10|      5月      |[     maggio      ]
        --+----------------+-------------------
        11|      読む      |[     leggere     ]
        12|       口       |[      bocca      ]
        13|     12月     |[    dicembre     ]
        14|      びん      |[    bottiglia    ]
        15|     キリン     |[     giraffa     ]
        --+----------------+-------------------
        16|      開く      |[     aprire      ]
        17|[  これ;この   ]|      questo       
        18|      勝利      |[vittoria;trionfo ]
        19|[    美しい    ]|       bello       
        20|[     作家     ]|     scrittore     
        --+----------------+-------------------
        21|[     書く     ]|     scrivere      
        22|    マラソン    |[    maratona     ]
        23|   ボローニャ   |[     Bologna     ]
        24|    理解する    |[     capire      ]
        25|[     鉄道     ]|     ferrovia      
        --+----------------+-------------------
        26|[     話す     ]|      parlare      
        27|      天国      |[    paradiso     ]
        28|       服       |[  abito;vestito  ]
        29|[すべての;毎〜 ]|       ogni        
        30|       油       |[      olio       ]


┏┓らいむのフィレンツェ滞在記★その3
┗┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


 こんにちは、らいむ です!
 フィレンツェ滞在記などといいながら、なかなかフィレンツェが出てきませ
んでしたが、やっっっと、フィレンツェに到着です!

 心うきうき、わくわく、と言いたいところですが、ユーロスター乗り遅れ事
件(わかんない人は前回を見てね!)でわたしはかなり落ちこんでいました。
こんなんで1ヶ月もやっていけるのかなあ。
 前回、さらっと流しましたが、代わりの切符をもらうのに、実は少々てこず
ったんです。イタリア人のイタリア語は、本当に速くて聞き取れません!!!
 もっとがんばらなくっちゃ。


 さて、フィレンツェの中央駅であるサンタ・マリア・ノヴェッラ駅には、イ
タリアの他の駅同様、改札がありません。ホームが終わると、そのままコンコ
ースになっていて売店やマクドナルド、ホテル案内所などが並んでいます。
 駅構内には段差がほとんどなく、スーツケース利用者(のためだけじゃない
だろうけど)に優しい造りになっています。日本は階段ばかりで本当に大変で
すよねぇ。
 と思っていたら、甘かった。石畳の街フィレンツェ。ここからが大変でした。
 ともあれ、早速ホテルに出発!


 語学留学についていくつかご存じの方は、どうしてホテルなのかって? と
思われるかもしれません。普通はアパートに下宿するのではないか、と。
 それはですね、わたしも4週間のアパートステイ、という語学留学コースに
申し込んだのですが、飛行機の関係で授業が始まる前の週の金曜日に現地到着
してしまうことがあらかじめわかってました。
 アパートへの宿泊期間は基本的に授業が始まる週の日曜日から、終わる週の
土曜日まで、ということになっていたので、わたしは2日間延泊(前泊?)を
お願いしました。でも、土曜日はOKが出たんですが、金曜日は駄目だったの
です。
 というわけで、一日だけのホテル宿泊となりました。
 ま、何事も経験! と考えると、ホテルに泊まる経験もできるのは、かなり
得した気分(笑)。


 わたしが目指すのは駅近くの2つ星ホテルです。普通に歩けば5分もかから
ない距離なのですが、スーツケースが全然動かず、本当に苦労しました。だっ
て、石畳ででこぼこなんだもん。ほとんど持ち上げて運んだんですよ。つらか
ったぁ。
 周りを見ても、日本人以外でスーツケースの人っていないんですよね。欧米
の人はみんな、布製のキャリーバックなんです。2輪だからなのか、自由自在
に転がせるようです。今のスーツケースが壊れたら、次は絶対あれにしよう!
と思いました。でも、日本にあんなの売ってたっけ?

 やっと、ホテルが見えてきました! ぜいぜい。
 1階はなんと、あの有名なサバティーニ本店です(もちろん入り口は違いま
すよ)。
 ん? ということはフロントは2階? 辺りを見まわしてもエレベーターな
んてありません。やっと着いたと思ったのに、階段が残ってるなんて。しくし
く。
 と思っていたら、ちょうどホテルからおじさんが降りてきて、荷物を運んで
くれました。運がよかったのかと思ったら、そうではなくて、監視カメラに困
っている私の姿が映っていたからのようです。


 フロントに着いて、まずはチェックインです。

        Sono Raimu. Ho prenotato per E-mail.
        (Eメールで予約した らいむ です)

 とわたしが言うと、荷物を運んでくれたおじさん(フロントの人でした)は、
ああ、君がそうか。とすぐにカギを渡してくれました。ホテルの予約は自分で
したんです。Eメールで。メールに「イタリア語の勉強のために行くんです。
フィレンツェ大好き」って書いておいたのが効いたのかも。とても親切にして
もらえました。
 部屋は3階で、もちろんそこまでスーツケースを運んでくれました。そうい
えば、チップ、渡さなかったなぁ。あちゃ。


 部屋に着いてちょっと休憩した後、わたしはフィレンツェ探検に出かけよう
と下に降りて行きました。すると、さっきのおじさんが「Ciao!」と声をかけ
てきました。わたしももちろん「Ciao!」と返します。
 するとおじさん、「カプチーノでも飲むかい?」と言ってきました。いった
いどこで? と思っていると、フロントの隣の部屋(部屋、といっても扉はな
いのでフロントからは丸見えです)はカウンターとソファーのあるとっても小
さなバールになっていまして、そこに案内されました。

 そこでわたしはイタリアに来て初めてのカプチーノを飲みながら、初めてイ
タリア人ときちんとお話することになりました。
 このおじさん、日本語が上手なんです。なんでも、大阪(しかも私の住んで
いる茨木市)に住んでいたことがあって奥さんは日本人なんだそうです。
 あっ、もちろんイタリア語でお話したんですよ。だって、イタリア語の勉強
に来てるんですもん。えへ。


 10分くらい話した後、おじさんが急に「日曜日は学校ないよね? 空いて
る?」と聞いてきました。
「空いてますよ」と答えると、名刺を取り出し、日時と自分の携帯の番号を書
くと、「この時間に、ここで待ち合わせね」と、名刺を渡されてしまいました。
わたしがきょとん、としていると、「食事に行こう」と言うではありませんか。
 今日会ったばかりのこのおじさんといきなりご飯を食べに行くの? と思い
ましたが、おいしい所に連れて行ってもらえそうだし、楽しそうだな、とも思
ったので、明後日やってくる私の友達も一緒なら、ということでOKしました。
お食事は9日後です。さて、どうなりますやら。どきどき。
 ちなみに、カプチーノ、普通ならお金を取るようです。だって、値段表が壁
にあったもん。やっぱりこれはEメールのおかげなのかしら?

 明日から住むことになるアパートは駅からだいぶ離れたところにあります。
楽なのはタクシーですが、女の子1人でタクシーに乗るのははっきり言って怖
かったので、私はバスを使うつもりでした。
 今日のうちに1度行ってみとこう、と思っていたのですが、いつのまにか外
は大雨。その日は行くのをやめて行き方だけ調べることにしました。住所もわ
かっているし、きっとなんとかなるだろう、とその時は軽く考えていたのです
……。

                                                            【つづく】

                ◆                ◆                ◆

 ようやく「フィレンツェ滞在記」っぽくなってきましたねー。
 それにしてもイタリアの男性は積極的ですのう。見習わなくっちゃ。って何
を?(笑)

 それでは第39号でまたお会いしましょう。



┏┓おくづけ
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        発行人 = 中谷 秀洋(なかたに しゅうよう)

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