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和菓子強化週間★3週目


甘い旅もいよいよ終わり

3週に渡って和菓子を食べ続けた冒険の旅もいよいよ最後だ。これだけ手当たり次第に和菓子屋さんを回り続けると、さすがにもう行くところが無くなってきた以上、終わらざるを得ない。まだまだいくらでも食べられるのに全く残念だ。

ところでここであらかじめお詫びしておかなければならない。

この「和菓子強化週間」にて取り扱った和菓子は、基本として連続した3週間に食し楽しんだものばかりなのだが、ただ1店のみ例外がある。
第3週の木曜日に記述のある「ひらのや」だ。その理由は本文中に書いたのでそちらを参照して欲しいのだが、その「ひらのや」さんを除いた全ての和菓子は本当に連続して食べ続けたものであることをここで誓う。だからといって何かすごいことであったりはしないのだが。

書きたいことはまだいくつかあるが、それらは最後のまとめで書くことにする。早速最後の1週間を眺めてみるとしよう。


[月曜日]ほづみ (茨木中央郵便局から遠くない)

★梅大福 \170x2、豆大福 \150x2、わらびもち \400 計 \1,040+税=\1,092

うーん、場所の説明がしにくい。というわけでまた Mapfan を利用。 ここだ!

さて、場所もわかったところで肝心のおまんじゅうを見てみよう。
こぎれいな店内に、中谷の大本命である おはぎ の類は残念ながら無かった。というわけで大福とわらびもちを選んでみた。
豆大福は「ま、こんなもんか」という感じ。上品な味という感じなのかもしれないが、あまりに小さいため味がわかる前に二口三口で終わってしまう。
梅大福は……ここの名物であるらしいのだが、もういいや。中谷は梅干しも梅酒も大好きだが、梅大福は今度からパスすることにする。
一方、わらびもちはなかなかいい感じだ。よくある「甘いだけのぷよぷよした物体」ではなく、しっかりわらびもちの味がした。きなこ も風味がある。
ただ大福にも共通して言えるのだが、ちょっと高い。

ところで。
中谷は寡聞にも知らなかったのだが、なかなか高名なお店であるらしい。和菓子強化週間という企画を行っていることを知った人から「じゃあ『ほづみ』は行った?」を何度か言われたくらいだ。

またこのお店の特徴として、買い物したらスタンプカードをくれるというのがある。
たくさんの和菓子屋を回ったが、普通に買い物をして割引特典の類があったのは風月庵南坊とここ「ほづみ」だけである。
しかし、迂闊なことにそのスタンプカードを無くしてしまったので確としたことは言えないのだが、確か 15000 円くらい買い物しないと特典を受けられないのではなかったかな? 一つのお店でそんなに買わへんっちゅーねん。

[火曜日]休甘日

[水曜日]梅香庵 (春日郵便局と「ひらのや」のあいだの道を入っていくこと 50m)

★大福 \110x2、笹団子 \100x2、桜餅 \100x2、みたらし団子 \90x2 計 \800 税込み

場所の説明に用いている「ひらのや」は、翌日に出てくるお店である。その車一台やっと通れるかという道の奥、JRの小さい小さい高架の手前に「梅香庵」がある。
よくまあこんなところに和菓子屋が……お客くるんかいな、と勝手に心配してしまうような立地だが、この道は狭いながらも案外人が通るので大丈夫なのかもしれない。

非常に庶民的な雰囲気とラインナップ。このところ くずまんじゅうとか、高級な感じのお店が多かったので、うんうん、こういうのがいいよね、とひとりごつ。
それが証拠に、いつもはこの中からどれだったらうまいかなあと迷いながら選ぶところが、これとこれとこれとこれと……ああ、もうさすがに多いな、これくらいにしとこう。と後から気付いたら大本命のおはぎを買ってくるのをすっかり忘れていた。「うわ〜、この迂闊もん!」てなくらい選ぶのに困らなかったのだ。

ではまんじゅうを見ていこう。
まず みたらし。うっ! か、からい……やっぱ みたらしは醤油系やなくて甘い系がええよなあ。知ってたら買わなかったのに。
笹団子も桜餅もおいしい。ちょっと甘い目だが、甘いもん食いたいんだからOKだ。
しかし! 何より特筆すべきは大福。わざわざラップにくるんであって、最初は変なことしてんなあという印象。しかも四角い大福なんて初めて見たよ……
ところがどっこい、ひとたび口に入れると。「うっっ、うんめえぇ〜〜!!」実におもちがやわらかいのだ。そうか、ラップはそのためか。なるほどなあ。

[木曜日]ひらのや (春日郵便局の前)

★おはぎ(つぶあん3個、きなこ3個) \750 税込み

冒頭にも書いたとおり、正確にはこの和菓子屋さんだけは「和菓子強化週間」の間に訪れたわけではない。強化週間が終わって1ヶ月後くらいにやっと行くことができたのだ。正しいのは曜日だけ。
それでもここに掲げたのは理由がある。

実はこの「ひらのや」、先に挙げた「ほづみ」を上回る有名店なのだ。噂によれば、朝の7時8時に行列が出来、9時には全部売り切れてしまって閉めてしまうのだという。多くの人が「ひらのや」の名前だけは知っているものの、そのおまんじゅうは食べたことがないという有様。
そうと聞いては放っておく手はない。というわけで、和菓子強化週間中も何度もアタックしたのだが、おまんじゅうをゲットするどころか、その噂を確かめることすらできず。何しろお店が開いているところを見たことすらないのだ。すっかり幻のお店である。
朝早く起きればいいだけじゃないかって? それは死ねと言うようなものである。

そんなこんなで強化週間中に「ひらのや」のおまんじゅうを食することはとうとう出来なかったのだ……
しかしその後、全然別の用事でどうしても朝早くJRに乗って出かけねばならないことがあったとき、真っ先に思ったのは「その時間なら『ひらのや』も開いているのでは!?」ということ。
果たして当日……「開いてるよ、おい……」。開いている『ひらのや』を初めて見てなぜか呆然とつぶやく中谷の姿があった……。しかしおまんじゅうはもう両手の指で数えられるほどしか残っておらず、明らかに閉店間近。もうちょっと遅かったらまたまたおまんじゅうを手に入れることが出来ずにいたところだろう。そんなことになったら、いったい何のために死ぬ思いまでして早起きしたのかわからないではないか!(もともとの用事は?)
そんなこんなでようやくゲットした おはぎ をここで紹介しなかったら片手落ちであろう。というわけで強化週間外ながら、ここに割り込ませることにした。ご了解いただけただろうか。

おまんじゅうの感想をもっとも特徴をとらえた一言で表すと「重い!」。「ひらのや」のおまんじゅうを手にしたことのある全ての人にうなづいてもらえると思う。
なにしろ おはぎ6個のパックを受け取った最初、予想とはあまりに違う質量のため、腕が軽く 20cm は下がったくらい。
おはぎ1個の大きさは成人男子のこぶし大。これにすきまなくぎっしり餅と餡がつまっているのだ。そりゃ重くもなるだろう。ちなみに母は1個食べて「おなかいっぱい。もう入らない〜」とうめいていた。さもありなん。

見た目はともかく、その味はというと。
きなこの おはぎ は餅米の粒がはっきりくっきりわかる状態だった。つまり餅食っているというより米食っている感触。ところが、あんこの おはぎ はというと、餅米の粒が完全につぶれて原形をとどめておらず、しかも水分が多かったらしくて べちゃっとしていた……
全くちょうど両者の間であれば良かったのに、と残念に思わずにいられない、そういうおはぎだった。
日を改めて食えば、ちょうど間の おはぎ が出てくることはあるのだろうか? しかし前半に書いたとおり、何度も買いに行くことは難しく、この原稿を仕上げている現在もまだ果たせていない。無念。

[金曜日]寿屋餅店

★大福 \60×6=\360 税込み

あれ? そのお店は一度行ったことあるんでないの? と思われた方。するどい。

さすがにもう行くお店が無くなってきたので、窮余の策として電話帳で和菓子屋さんを捜し出し、2店を候補に挙げてそちらに行くつもりだったのだ。
ところがである。
やっとの思いで探し当てたそのお店は……その辺り一帯まるごとすっかり更地になってしまっていたのだ……そんな漫画みたいな……
もう1つのお店はかなり遠い。時間も遅い。しかしもうお店が残っていないので向かってみなければ! 使命感だけではるばるそのお店に急行したのだが……やっぱり閉まっていたのだ(しくしく)。
今日はもうおまんじゅうはあきらめるしかなかった。しかし。おまんじゅうおまんじゅうとずっっっと考え続けていたため、中谷の体はおまんじゅう欲しいモードになってしまっていた。このままでは帰れない!
というわけで帰り道に寄ることの出来る「寿屋餅店」で大福を買って帰ったという次第。

一度紹介済みのお店なので感想はとくには書かない。相変わらずコストパフォーマンスは抜群だ、とだけ記しておこう。

[土曜日]休甘日

[日曜日]休甘日

おまんじゅうを食べたい気持ちはあっても、店がないので休み。

[やっと終わった……]

長い道のりもようやく終点を迎えた。

意外とたくさんあったはず和菓子屋だが、さすがに3週間食べ続けたら持ち駒が無くなってしまった。まあ無理すればまだなくもないが、なにごとも潮時というものがあるということだろう。
カレーうどんの時にも書いたが、こうやって食べて回ったお店について、順位とか点数とかをつけることはしないでおこう。
こちらの体調、お店を訪れたタイミング、気候、作られてから購入してから食べるまでの時間、などなどという諸条件で味は大きく変わるだろうし、なにより中谷個人の好みに大きく支配されるからだ。
とくに和菓子関連については「中谷は もなか が駄目」「くずまんじゅう もいまいち」という特殊条件があって、とても公平な判断にはなりそうにない。
まあ、へたに点数なんか付けるより、本文ににじみでている空気ならぬ「食う気」で十分以上に読みとってもらえるものと思う。

第2週で「和菓子屋は早い時間に行くべき」という発見について書いたが、最後に大きな発見がもう一つあった。
「和菓子はなかなか飽きない」
カレーうどんは1週間食べ続けたら、しばらくカレーは勘弁という気持ちになったし(無理もない?)、きっとケーキを3週間食べ続けたら、しばらく生クリーム見たくない病にかかっていることだろう(あくまで「しばらく」でしかないが)。
しかし和菓子はこれだけ食べ続けても、まだ食う気まんまんでいられるのだ。え? 俺だけ? そうなのか……?

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