カレーうどん強化週間

「カレーうどん強化週間」とは!?

読んで字のごとく、一週間毎日 各うどん屋さんのカレーうどんを食べ続けるという企画である。

なぜカレーうどんでなければならないのか!? そういう根元的な質問は禁止である。

原則として、お昼ご飯時にうどん屋さんへ行って「カレーうどん定食」(あるいはそれに類するもの)または単品のカレーうどんを注文し、それを食す。

最近更新できていなかった、この「茨木のお店」のネタに困っていたのは確かだが、何かこう、ある一つの食べ物を極めているというのは非常にカッコイイという気持ちが後押ししたことも否定しようのない事実である。

だから、どーしてカレーうどんにしたのかなどという質問は不許可だというに。

それにもともとカレーうどんが好きだったということもある。いや、もちろんきつねうどんも好きだが。あと生じょうゆうどんもおいしい。釜揚げうどんも えも言われぬ味わいがあって。

何度も言うように、その中からカレーうどんを選んだ理由を聞いてはならんってば。


[月曜日] 家族亭(阪急茨木市駅・ロサヴィア内)

カレーうどんセット(カレーうどん+ごはん)税込み \934

待つこと数分、カレーうどんとご飯という実にオーソドックスな組み合わせでやってくる。
麺は中谷の好みより若干柔らかめ。腰の強いのが好みなのである。が、逆に腰の強い麺を「ガム噛んでるみたい」と嫌う人もいるので、そういう方にはちょうどいいのかもしれない。
カレーつゆは……こんなもんだなあ、という感じ。適度に辛く、出汁のまろやかさもちゃんと出ている。まだ初日ゆえ、比較の対象がないのでなんとも言い難し。
中谷はどちらかといえば「やせの大食い」なほうなので(もっとも「本職の」大食いの人の前に出たら、赤子も同然だが)量的には若干物足りない。

[火曜日] 澪つくし(阪急茨木駅前、住友信託銀行裏)

カレーうどんセット(カレーうどん+じゃこごはん)税込み \650(ランチタイムのお値段)

ここの麺はちょっと独特で、一本の麺の太さが均一ではない。「ちぢれ麺」とはさすがに言い過ぎになるのだが、そういう印象であるというとちょっとは伝わるか。中谷は構わないが、好みは分かれるのかもしれない。ともあれ、どうしてこういう麺になるのかは一度訊いてみたいところではある。
麺の腰はちゃんとあり、なかなかいい感じである。このお店のメニューには「生じょうゆうどん」もあり、そちらではよりはっきりと腰を感じることが出来る。
カレーつゆの辛さは、昨日の「家族亭」のものとほぼ同じ。こくがあるというより、若干あっさりしている雰囲気。難を上げるとすれば、てんかすが大量に入っていることか。
ご飯がじゃこご飯なのはちょっと嬉しいかもしれない。
なお、プラス 50円でうどん1玉半、100円で2玉にできるので、たくさん食べたい中谷には実に喜ばしい。

ところで家に帰ると、晩飯はカレーであった……

[水曜日] はがくれ(梅田第三ビルB2F)

カレーうどん定食(カレーうどん+ごはん) 税込み \850

午前中に大阪梅田へ行く用事が入ってしまい、早くも強化週間の企画は潰えたかと思った。が、お昼を食べに行く時間が出来たので、ちょっと「茨木のお店」としては番外編になるが、いそいそと「はがくれ」へと出向く。
いつもの長い行列に20分並び、カレーうどん定食を注文。
この「はがくれ」の特徴は、「刺身のような」と例えられる麺の腰と透明感。前回「生じょうゆうどん」を食べに来たとき、麺の表面がまるでふやけたてんかすのようにやわらかく、これのどこが「はがくれ」のおうどん! と残念な思いをしたので心配だったのだが、今日はちゃんと腰のあるおうどんだった。
ところがこの麺、カレーうどんとして食べるには太すぎる。麺にカレーつゆが絡まないのである。
しかも柚のキッとした香りが隣の人から漂い、艶やかな麺にしょうゆがかけられる様を目の当たりにすると、「ああ、生じょうゆうどん食べたかったな」と肩が落ちてしまうのである。
というわけで、「はがくれ」に並んでまで食べるなら、カレーうどんではなく生じょうゆうどんにすべし、と悟った。

カレーつゆ自体は、これまでで一番あっさり系。おだしの配分がわずかに多いのであろうか。辛さは「家族亭」や「澪つくし」とほぼ同じくらいであった。
なお、注文の時に「ダブル」と付け加えると、うどん全品同じ値段で麺を2玉にしてくれる。大食いのうどん党にはありがたいサービスだ。しかしカレーうどんでこれをやると、トミーズの雅の顔より大きなどんぶりが出てくるので細心の注意が肝要だ。

[木曜日] 宇久井(阪急茨木商店街 北西端)

鍋カレー(単品)税込み \840

最初、メニューから「カレーうどん」を見いだすことができなかった。「鍋カレー」とは! 実に期待大である。
果たして、鉄製の丸い深底鍋にカレーうどんが入ってやってきた。見た目のインパクトなら、「はがくれ」の「カレーうどんダブル」に勝るとも劣らない。
肝心の麺の腰はしっかりとしており、太さとのバランスもいい。これまで食べた中では、もっともカレーうどんに適した麺ではないだろうか。中谷の好みとして、の話であるが。
カレーつゆは若干こくのある方。初日の「家族亭」のものに近いか? うーん、毎日食べているから、もう3日前の味は舌が覚えてくれていない。昨日の味でさえ怪しいのに。
それより「辛さ」である。カレーうどんではなく「カレーライス」ならば、お店によって実にまちまちの辛さをしており、それを特色としていることは周知の事実である。だからカレーうどんも店によって辛さが違うものだとばかり思っていた。
しかしあにはからんや、今日の「宇久井」も含めて4店ともほとんど同じ辛さなのだ。甘い店とか辛すぎる店とかもあっていいだろうに……

さて「鍋カレー」で一つ残念な点を上げるとすれば、なぜかこのカレーうどんには「にんじんの薄切り(生)」と「かまぼこ」が入っているのである。これは合わない。なぜ入れたんだろう。

[金曜日] 庵(阪急茨木 トポスそば)

カレーうどん定食(カレーうどん+おにぎり+小鉢)税込み \840

なんか体からカレーの匂いがしているような気もしてきたが、めげずに今日もカレーうどんを注文する。小鉢が付いてくるのがちょっとお得な感じで嬉しい。
早速麺を確認。うーん、腰といい太さといい、十分合格範囲なのだが……昨日の「宇久井」がベストマッチだったばかりので、若干採点が厳しくなってしまうのは致し方ないところ。
カレーつゆは、お! 辛い。といっても差はほんのわずかであるのだが、これまで食べた5店の中ではもっとも辛いと言っていいだろう。白いご飯にかけても食べられるかなと思えたのは、ここのカレーつゆだけである。もっとも本当にかけるなら、ちゃんとカレーライス用に作ったものをかけたい。
というわけで、カレーつゆの「とろみ」も結構ある方。2日目の「澪つくし」と同じくらいか? って、はっきりとは覚えてないのだが。

[まとめ]

カレーうどんのつゆの辛さが、どのお店も実に同じくらいの辛さであるのには参った。「あそこは辛め」「こっちは辛いのが苦手な人でも大丈夫」とか書きたかったのに、書くことが減ってしまったではないか。
談合して揃えているわけでも、レシピを共有しているわけでもないだろうから、全く不思議な話である。
うどんの麺に合うカレーの辛さを追求していたら自然と揃ってしまったりするのだろうか。しかし、その麺自体にはそれぞれのお店ごとの特徴が表れていることは上に書いているとおり。また「ご飯に合うカレーの辛さ」は全然揃っていないのだから……
やはりうどん屋さんなだけに「カレーうどんも、うどんで勝負!」、カレーつゆの方には麺ほどの重点が置かれてはいないという、あたりきしゃりきのおもしろくない結論を持ち出すしかないのだろうか。うーん。

ま、ということでカレーを嫌いにもならず、無事「カレーうどん強化週間」は終わった。
特にどこのお店が一番いい、ということは言わないことにする。
実際、一番なんて選びきれないし。あえて文中には書かなかったが、貧乏者である中谷には実に重要なファクターがまだ残ってもいる。

なんにせよ、当分はカレーうどんの顔も見たくな……え? 「カレーうどん強化月間」? それは勘弁してくれぇ。

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