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メルマガ広告は果たして儲かるか★その2


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まぐクリックの広告には「配信部数課金」タイプと「クリック数課金」タイプの2種類があるが、ほとんどが後者の「クリック数課金」であり、「配信部数課金」は2%程度しかないというところまではわかっていただけただろうか。

しかしなぜ「配信部数課金」タイプの広告はこれほど少ないのだろう?
もしかしたら他に理由はあるかもしれないが、この場合はおそらく一番単純な理由がその答えだろう。
まず実に当たり前の話だが、メルマガ発行者にはたとえ広告のタイプを選べなくても、広告費用を払う企業、つまり広告主は当然広告のタイプを選ぶことが出来る。
つまり広告主が「配信部数課金」より「クリック数課金」こそを望んでいるから、「クリック数課金」の方が圧倒的に多いのである。
まさしく需要と供給の関係。ただしつい勘違いしてしまいそうになるが、メルマガ発行者の(おおむね)個人こそがこの場合は供給側だ。つまり広告主の需要にあわせて、メルマガの広告スペースを提供しているわけである。そして市場は需要側の意向で動く。
我々「消費者」は自分が常に消費する側だと思いたがっているが、ここを勘違いすると正しい行動や分析が出来なくなるので必ず注意したい。

これはさらに裏を返せば「広告主にとって、配信部数課金はうまみがあまりない」→「メルマガ読者が広告をあまり見てくれないことを知っている」と発展させることが出来る。
「お金を出す消費者はシビア」とはよく言うが、別に消費者でなくてもお金を出す側は当然厳しい目で選択してくるだろう。その選択が「配信部数課金」より「クリック数課金」に向くということこそ、「読者がどれだけ広告をみてないか」の証しである、と考えるのは早計だろうか?
つまり、ここでも導かれるのは「クリック数課金」は儲からないだろうということだ。だって、見てもいない広告をクリックするのは不可能だ。

なお、広告主側が広告に一体どれだけの金額を払っているのか、興味のある方はまぐクリックへ行って該当ページを見てみると良いだろう。「興味のある方は」なんて控えめな書き方をしてみたが、実際に広告を挿入しているメルマガの発行者ならば、自分のメルマガに広告を入れてくれている企業が一体いくら払っているのかを、ぜひとも一度見て知っておくべきだ。


さて、机上の空論はここまでである。

ここまでにあるような調査や推論を重ねてきて、いや重ねてきたからこそ、実際にメルマガの広告がどれだけ儲かるのか実データを得たいと思った。
いやいや、かっこつけてもしかたない。単純に広告やってみたくなっただけだ。中谷はミーハーな好奇心の虫なのだ。

そこへタイミング良く広告の掲載依頼が舞い込んできた。これは広告をやって見ろ、ということだろう。
となれば早速直接契約の場合の広告料金を決めなければならない。
いろんなページやメルマガ、もちろんまぐクリックも参考にして、直接契約した場合の広告料を決める。上記考察を受けて、もちろん「配信部数課金」だ。
はなっから営利目的ではないので、かなり安く、ただしまぐクリックよりはほんの少しだけ色を付けて、という設定になった。詳しくは次の通りの計算式だ。

1枠辺り(発行部数×0.3)円
ただし100円未満は切り捨て

「突撃!★中学伊単語」の発行部数はおよそ1900部。だから上記計算式に当てはめると1回1枠500円となる。
これなら高いと言われることは絶対ないはずだ。少なくとも世間の料金との比較の中では、だが。費用対効果のことを問われると、それはわからんとしか言いようがない。だって広告を出すのは初めてなのだから。
なお、「突撃!★中学伊単語」は今もこのお値段で広告を受け付けている。この記事を読めば読者の広告に目をとめる率もわかっていただけてしまうから、実にフェアな話だ(笑)。

直接契約の広告は1枠しか依頼されなかったが、それではバランスが悪い。そこでもう1枠をまぐクリックにて挿入してもらうことで、ヘッダとフッタの2カ所に広告を入れた。
直接契約の広告は1号分で終わってしまったので、後は全部まぐクリック頼り。
こうして27号から33号までの7号、直接契約の1枠とまぐクリックの13枠の広告が「突撃!★中学伊単語」に挿入された。

まずは、ずばっと結論から。
まぐクリック13枠のクリック数の合計は35回であった。
見間違いではない。こらこら! 「へえ、1枠当たり35回かあ。結構儲かってんなあ」などと寝言を言わないように!!
7号、およそ2ヶ月のクリック数の合計が35回、1クリック当たり20円なので700円……予想通りか意外か。中谷の試算の半分にもはるかにおよばない。
まぐクリックとの契約時に広告料の振込先銀行口座を入力するのだが、そこに「広告料から振込手数料を引く。東京三菱銀行以外の口座の場合、振込手数料は315円」とあって、大慌てで東京三菱に飛んでいって口座を作ったりもしたものだ。いくら営利目的でないとはいえ、何も振込手数料で銀行に儲けさせることはない。
これで振込手数料は105円で済むはず(予想)なので、中谷の手許に入る広告料は595円となる。先の直接契約のものとあわせて1095円の収入だ。
ちなみに「突撃!★中学伊単語」を1号書くのに10時間くらいはかかっているので、7号で70時間。よって時給16円だ。すばらしい。涙がちょちょ切れる。
たったこれだけの儲けのために、読者に面倒や不快をほんのほんのわずかながらも与えるというのは実に耐え難い。満足できる実データも手に入ったので、広告を停止した。

実に驚かされることは1回分の「配信部数課金」広告の収入と13回(7号)分の「クリック数課金」の収入がほぼ同じになる、ということだ。 この1点で持っても「配信部数課金」の方がメルマガ発行者には嬉しい、ということがわかる。

なお、これら数字はあくまで「突撃!★中学伊単語」というメルマガの物であって、他の一般の広告入りメルマガの全てが同じような数字を叩き出しているとは当然限らないという点には注意しておいて欲しい。
突撃でこのような数字になった理由については、次の記事で考察する予定だ。

日付ごとのクリック数は以下の通り。

日付クリック数
6/29木227号発行
6/30金1
7/03月1
7/06木228号発行
7/10月1
7/12水2
7/13木-29号発行
7/14金2
7/15土2
7/20木230号発行
7/27木331号発行
7/31月3
8/03木-32号発行
8/09水4
8/10木333号発行
8/16水4
8/24木334号発行(以降広告無し)

まぐクリックの広告は意外と有効期間が長いものもあるようで、例えば7月6日から7月12日の間にクリックされた物が全て6日発行の28号の広告であるとは限らないことに注意。
広告の取りやめを34号で発表せず、次の35号で行ったのはまぐクリックの規約に「オーナーは、読者に広告クリックを強要・要請するような表現を用いてはならない」と書いてあるからである。広告がまだ有効なときに(実際、上のクリック数を見れば、34号発行時には有効な広告が残っていたことがわかる)このような記事を発表することが「クリックの要請」ととられてしまうかもというわずかな可能性のことを考えたからだ。
その他、今回の記事を書くことがまぐクリックの規約に触れはしまいかと規約の文言を何度も読み返したが、「いくら儲けたか人に話してはならない」という命題を含む規約はどこにもないと判断した。もしヤバイようなら、すみやかにこっそりと教えて欲しい。
もっとも、まぐクリックと契約しないとわからないのは、このクリック数と「振込手数料を広告料から引く」ことくらいである。それ以外は全てもともとまぐクリックのホームページの誰でも読めるところに書いてあることなので、おそらく問題はないものと思っている。

試算編、実践編と来たので、次回は発展編、つまりこれらの結果を得て、どうすれば発行者も広告主も幸せになれるかについて考えてみたい。

この記事の最後に一言、言うと悲しくなるから言いたくないが、それでもこれは言っておかなければなるまい。それは「中谷自身も『突撃!★中学伊単語』の読者である。それもとびきり熱心な」ということだ。この読者がいなければ今回挙げた数字が一体どうなっていたか、それは言わずともおのずとわかっていただけることだろう。

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