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メールマガジンに広告を入れると手軽に副収入が得られるらしい。メルマガの発行者でなくとも、その「あおり文句」は見聞きしたことがおありだろう。というわけで最近のメルマガには実に多くの広告が入っている。
個人的には、「入っていない方がうるさくなくていいが、入っていても特に構わない」と読者として思う。月並みだが、大多数の人が同意見だろう。ただし、本文が2行で広告が30行以上あったメルマガは即刻解除したが。
そこまでひどいのはさすがに少数例(でも複数)だが、広告の量(行数)は年々増加傾向にある。
さて、そうなると誰しも気になるのは「あれらの広告は本当に儲かっているの? して、おいくらぐらい??」ということだろう。特にメルマガ発行者であれば、その思いはなおさら強かろう。
最近は自己防衛本能ということではないだろうが、目が勝手にフィルタリングして広告を見えなくしてくれているような気がしてならない。
長く購読しているあるメルマガ(広告無しであったことは重々承知)に、ある日「今回から広告を入れました」と不意に書かれていたことがあった。え!? 広告なんか入ってたっけ? と思い、メールの先頭に戻ったら、しっっっっかり10行分(セパレータを入れたら14行以上)の広告が入っていて、あららこれが見えなかったのねと自分にあきれてしまった。
そのくらい「見えなくなっている」広告である。そんなに儲かっているとは到底思えないが、いやでもこんだけ流行っているということは実はなかなかにウハウハなものなのだろうか。でも「いくら儲かってるんですか?」なんてメール出すのはいくらなんでも失礼だし……と思わない読者は間違いなく少数派だろう。
幸い(?)中谷はメルマガ「突撃!★中学伊単語」を発行しているので、自分で確かめてみることが出来る。
つまりこの記事の内容は、実際に広告を挿入してみて得られたデータ(数字)と、そこから出てくる考察……なんてかっこつけずに単純明快に言うと「広告入れてみたら、儲けはこんだけだった!」ってことだ。
というわけでいきなり結果から話してもいいのだが、それではもったいないので、ちょっとだけ出し惜しみして前振りから入ろう。
まずはメルマガの広告について予習しよう。
メルマガの広告は大きく分けて2種類ある。
載せただけで一定の金額(多くは発行部数に比例する)が得られる「配信部数課金」タイプと、広告の URL をクリックしてそのページが開かれた回数に応じて収入が得られる「クリック数課金」タイプである。ほとんどの広告はこの2つのうちのどちらかだ。
「突撃!★中学伊単語」の発行に利用させていただいているインターネットの本屋さん「まぐまぐ」は、「まぐクリック」という名でちょうど両方の広告挿入サービスを行っている。
「まぐクリック」の基本は
となっている。このあたりのことは「まぐクリック」の契約やメルマガの発行を行っていなくても知ることができる。興味をそそられた方は「まぐクリック」のホームページにて、より正確な情報に触れられるのがよい。
さてこの条件から、もし「突撃!★中学伊単語」に広告を挿入したらいくら儲かるか試算を行ってみた。
「突撃!★中学伊単語」の発行部数はおよそ 1900 部(2000年8月現在)。よって「配信部数課金」タイプの広告が1枠挿入されれば、1900 × 0.25 = 475 円 の収入となる計算だ。「配信部数課金」は1回2枠までなので、最大月4回2枠ずつで 3800 円となる。
続いて「クリック数課金」タイプ。こちらは試算が難しいが、もし読者全員(!)がクリックしたら1回1枠あたり 1900 × 20 = 38000 円。最大で月4回5枠なので、76 万円である!!! ううむ、左うちわ。遊んで暮らせまっせ、お兄さん!
と、まあ冗談の夢物語は置いといて。広告をクリックしてくれる人がそんなにいるわけないのである。実に本気で残念。
仮にクリックしてくれる人が1%の 19人 いてくれたと仮定しよう(その仮定ですらあまりにも甘すぎたことを後で知る)。5枠も入れたら発行者の自分でもうっとうしいので、2枠しか入れるつもりはない。
すると1回1枠 19 × 20 = 380 円、月4回2枠ずつで 3040 円となる。もちろん、クリックしてくれる人(回数)が半分になれば、この報酬ですら半分になる。逆に増えれば報酬も増えるわけだが……自分自身の広告に対する態度から考えるに、これより多く見積もる気にはなれない。
つまりクリックしてくれる人が1%いたとしても、それでもまだ「配信部数課金」の方が確実に多い広告料が入るということがわかる。
この試算の元でなら、どっちがお得かは一目瞭然である。
さてここでポイントとなるのが「どちらのタイプの広告が挿入されるかを発行者が選ぶことはできない」という条項だ。いくら「配信部数課金」を望んでも、それが入るかどうかは「まぐクリック」のみぞ知る、ってこと。
さてそれでは一体どれくらいの確率で「配信部数課金」タイプの広告が挿入されるのだろうか。
上にも書いたが、「まぐクリック」は広告の URL を見ることで、それが「配信部数課金」なのか「クリック数課金」なのかを判別することができる。これを用いて、中谷の購読しているメルマガについて「配信部数課金」対「クリック数課金」の割合を調べてみた。
| 広告数 | 割合 | |
|---|---|---|
| 配信部数課金 | 27 | 2.1% |
| クリック数課金 | 1258 | 97.9% |
| 総計 | 1285 |
「配信部数課金」の広告などほとんど入らないということがわかる。
もちろんこれは「中谷が購読しているメルマガ」について調べただけなので、母集団がそもそも偏っている可能性もある。が、大はずれということはあるまい。
さて、実はここからさらなる深読み(早とちり?)が可能である。